DB MODEL CARSのアイコンでもある「V12Vanquish」
1998年のデトロイトモーターショーでプロジェクトヴァンテージとして発表されてから23年、イアン・カラムのデザインとして知られるこの個体は今日のアストンマーティン繁栄の礎を築いたと言っても過言ではないでしょう
ジャガーの歴史に残るデザイナーとして20年にも渡り活躍したのち、先日退任を発表したイアン・カラム
新しく”Callum Designs”というスタジオを立ち上げ、独立した彼の第一作目として1台のAston Martin Vanquishが発表されました
“Aston Martin Vanquish25″と名付けられたこの1台は初代バンキッシュをリメイクしたもので25台限定製造されるという
イアン・カラムがアストンマーティンのデザイナーとして手掛けたVanquishを再解釈し現代の素材でリメイクした究極のモデル
20インチの大径ホイールもベースモデルの雰囲気を残し、カーボンパーツでエアインテーク、ディフェーザーなどを用い現代のエアロダイナミクスを取り入れ巧みにデザインされている
インテリアはセンターコンソールのパネルにカーボンが採用されシステムは現代のものが組み込まれている
その中でも目を引くのは、車のために製造するのはこれが初というBremontの時計、取外して懐中時計としても使えるという一品
個人的にアストンマーティンの時計は車格の割に寂しいと感じていたので、この採用はオーナーとしても嬉しいと思う
ヘッドレストに「Callum」のロゴがあしらわれ、ネイビーを基調にオレンジのアクセントが随所に加えられている中、カラムが再解釈した英国伝統のタータンチェックがポイントとなっている
5.9リッターV12エンジンもアップグレードされ、ECUやエキゾーストシステムのチューニングにより60馬力出力が向上して580馬力へ(ベースモデルによりますが S を基準)
トランスミッションもシングルクラッチからトルコン式ATへと変更される
そして価格は55万ポンド(邦貨換算で7042万円くらい)
これには「ドナー」となるアストンマーティンV12ヴァンキッシュの価格も含まれるとのこと
ドナーの状態が気になるところですが、これだけリメイクされているので安いと考えるカスタマーがいてもおかしくないですね
これまで数々のヴァンキッシュを手掛けてきたDB MODEL CARSとしては製作しなくてはならないモデルが登場してしまいました
ミュージアムに加わる新たな作品の製作過程を乞うご期待です‼